仏教用語について
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ま
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末寺(まつじ)
本山または本寺に付属している寺院。
末法(まっぽう)
仏教の史観によると、釈迦入滅後、純粋に教えが伝わるのは約千年で、これを正法といい、その後千年が造寺・造仏は行われても、証(さとり)に欠ける像法の時代(正法・像法各五百年説もある)で、次に教えだけ存続して、修行者も悟りを開く者もない末法一万年に入ると言われます。
満願(まんがん)
神仏に日数を定めて祈願をかけ、その期限に達することです。
曼荼羅(まんだら)
曼陀羅とも書く。
原語の意味は、ものの本質・中心のことです。
多数の尊像の集合によって宗教的世界観を表現する図像。
神聖な壇に仏・菩薩を配置した図で、宇宙の真理を表したもの。
本質・精髄の意で、転じて輪円具足の意味ともなります。
金剛界・胎蔵法の二種があり、智・悲を表す。
万劫(まんごう)
一劫(こう)が非常に長い年数であるから、無量の年数といってよいほどの長い年月のことです。
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み
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三日坊主(みっかぼうず)
物事にすぐ飽いてやめてしまう人。
名号(みょうごう)
仏・菩薩の称号。
名は体をあらわし、号は徳をあらわすといいます。
妙法(みょうほう)
妙は神聖、絶対、無比の意味をあらわす。
従って、最もすぐれた仏法のことです。
冥加(みょうが)
神仏の恩恵。
神仏が人の機に応じて利益を与えることです。
冥応・冥益・冥感と同じ。
顕加の対。
仏や菩薩から知らず知らずのうちに受ける加護。
弥勒(みろく)
釈迦入滅後、五十六億七千万年後の無仏の世界に出現するという菩薩。
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む
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無為(むい)
生滅変化のない常住不変のことです。
無縁仏(むえんぶつ・むえんぼとけ)
親類縁者など供養する者のない死者の霊。
無我(むが)
あらゆるものに、永遠不変の実体はないということです。
無常(むじょう)
すべて現象が変化していくことです。
無間地獄(むげんじごく・むけんじごく)
八大地獄の一つ。
五逆罪を犯した者が熱火の苦しみをうけるという地獄。
無相(むそう)
形やすがたのないことです。
特定の相をもたない事。
物事には固定的なすがた、実体的なすがたというものがない、という意味です。
無分別(むふんべつ)
思惟分別を超えた絶対平等の境地。
無明(むみょう)
迷いの根源を為す根本的な無智。
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め
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冥土(めいど)
冥途とも書く。
死後に行く世界。
冥福(めいふく)
死者が死後の世界で受ける幸福。
名刹(めいさつ)
歴史のある名高い寺院。
滅度(めつど)
涅槃(ねはん)に入ることです。
迷いの大苦を滅することです。
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も
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喪(も)
故人の近親者が、一定の期間自宅にこもり、謹慎して哀悼の心をあらわすことです。
妄語(もうご)
五戒の一つ。
真実でないことを口にすることです。
木食(もくじき)
深山に入り、五穀を断ち、木の実を食べて苦行することです。
門跡(もんぜき)
一門の仏法の系統を受けついでいる寺院。
また、法親王・摂家の子弟が入って仏法の系統をつぐ寺院。
門徒(もんと)
師の教えを受ける門人、弟子のことです。
とくに浄土真宗の信徒を称する。